こんにちは、足と靴について研究中の理学療法士tajaxです。
今回は、日本とドイツの靴事情の違いについてお伝えしたいと思います。
全般的な足に良い靴の選び方について知りたい方は、
をご覧ください。
●この記事の信頼性
▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:7年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本とした知識があります。
▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝えできます。
●このブログをみて得られるメリット
①靴の先進国ドイツの足育事情が分かる
②靴の大切さについて再認識できる
目次
・ドイツは靴の歴史が長い!!
・日本はいつから靴を履いている?
・ドイツと日本の靴事情の違い
▶︎マイスター制度
▶︎足の検診
・日本の靴の歴史はこれから!!
・ドイツは靴の歴史が長い!!
⇒ドイツは日本と比較して、靴を履いている歴史が非常に長いです。
諸説ありますが、日本人で始めに靴を履き出したのは、かの有名な坂本龍馬(1836年〜1867年)と言われています。
しかし、その頃はまだまだ草履が中心でしたので、大衆に広まるのはまだまだ先のことです。
坂本龍馬は特別新しいもの好きだったということですね。
では、大衆に広まったのは、いつ頃からでしょうか?
一般家庭にまで広く広まったのは、終戦後の1950年代です。
なので日本の靴歴史は約70年となります。
これを聞くと、だいぶ長いように感じますが靴の先進国であるドイツは約500年〜600年の歴史がありますので、だいぶ差がありますね。
▶︎結果、何が言いたいかというと、
〝日本はまだまだ靴の歴史が浅い!!〟ということです。
●ドイツの靴事情
【子供の検診について】
▶︎日本では、赤ちゃんの健康を把握するために
4ヶ月検診や、1歳半検診 などがあります。
その際には、小児科の先生が
『重篤な障害はないか』
『身長・体重は適切か』
『正常な発育をしているか』などを診ます。
▶︎お子さんがおられる方はよくお分かりだと思いますが、検診はあくまで特別に異常があるお子さんを見つけるということを最優先します。
これは、あえて悪い言い方をすると細かい部分はサポートしてくれないとも言えます。
例えば、検診で足の細かなチェックをしてくれる先生がいるでしょうか?
『足のアーチはしっかり出てきているのか』『足は変形していないか』
『靴のサイズは適切か』
などなど、こんなことまでする小児科の先生はいないと思います。
少なくとも、大勢の子どもを診ることになる検診では、まず行わないでしょう。
一方、ドイツでは検診の際に足のことについて細かくチェックポイントがあり、足の筋力や可動域、変形の有無などもしっかりチェックしてくれるそうです。
また、地域にもよるかと思いますが、足に対する検診を無料で定期的に実施しているそうです。(赤ちゃん〜小学校入学までに何と9回も行うところも!)
このように、産まれてからすぐの段階でこれだけサポート体制が違うということですね。
ドイツ人の、足に対する意識の強さが伺えます。
【成長してからのサポートについて】
地域にもよるかと思いますが、ドイツでは年齢に限らず、足の外来診療が無料なところが多いみたいです。
そのため、何か少しでも異常を感じたら専門家に診てもらえるので、大きな変形が生じる前に防ぐことが出来ます。
また、ドイツには整形靴マイスターという制度があります。
このマイスターになるには、7~8年もかかってやっとなれる資格で、医療知識もある靴職人というような国家資格です。
このように、足専門に修行を積んだ専門家が、ドイツには各場所にお店を構えています。
そのため、ドイツではそのようなマイスターのお店で靴を買うことが多いそうです。
また、ドイツ以外でもアメリカでは足専門の医者がいたりと、他国では足の専門家が存在します。
しかし、日本ではそのような専門家がいるでしょうか?
もちろん存在はしていますが、ほとんど認知されておらず、人数もかなり少ないです。
このような環境なので、日本人がドイツなどと比べて足や靴に対する意識が低いのは当然であると思います。
・日本の靴の歴史はこれから!!
⇒今回は、日本と比較しながら、靴の先進国であるドイツの靴事情を記載させていただきました。
このように、ドイツと日本ではそもそも靴を履いてきた歴史にこれだけの違いがあります。
そのため、日本人に正しい足や靴の知識がないのは当たり前のことだと思います。
しかし、これから超高齢社会である日本にとって、本来靴は諸外国よりも重要とされている必要があります。
そのため、今後少しずつ、足や靴の大切さについて世間一般に広まっていくのではないかと思います。
このサイトも、その一端を担えるように精進していきたいと思いますので、今後もよろしくお願い致します。
それではこの記事を終わります。最後までご覧いただきありがとうございました😁
コメント