こんにちは、tajaxです。
今回は、なぜ、靴が柔らか過ぎると足に悪いのか?という点をお伝えしていきます。
足に良い靴のチェックポイントの1つとして、
”靴が簡単に捻れないか〟という部分を別の記事でも挙げています。
チェック方法は簡単です。
靴を下図のように手で捻ってみて下さい。
⬆︎このように簡単に捻れてしまう靴は、以下の要素が欠落していることが多いです。
①靴の革部分に芯材がない
②靴底の強度が極端に弱い(シャンクがない)
この2点に当てはまると、靴の強度が弱くなり足の変形を助長する可能性が高いです。
どういうことか、順にご説明していきます。
①靴の革部分に芯材がない
靴の内部には、本来3種類の芯材が埋め込まれています。
まず1つが踵の周りを覆うもの(カウンターともいいます)
2つ目が側方を覆うもの
3つ目がつま先部分を覆うもの(トゥボックスともいいます)
芯材の役割としては、
①靴の形状を保持する役割
②靴が壊れないための補強材の役割
③足の変形を防止する役割
などがあります。1つずつ若干役割が異なりますので、順を追ってご説明します。
●踵周りの芯材、側方の芯材について
図のように靴の内部に入れ込まれています。
これらがあることで、踵が包み込まれ、足が変形しないように作用しています。
例えば、下の図のように立っている方を見たことはありませんか?
このように、踵周りの芯材がしっかりしていないと、外反扁平足などといった足の疾患になりやすいです。
踵の芯材がしっかりしていると、上図のような変形を予防できます。(靴ヒモが緩いと効果は弱まりますが…)
※靴の踵を踏んで歩かれる方がいますが、絶対にやめて下さい。一度踵を踏むと、踵の芯材が潰れてしまうので、それだけで足が変形しやすい靴になってしまいます😂
👆靴底が極端にすり減っている靴を履いていても、同じように足の変形を助長してしまうので、注意して下さい。
●つま先部分を覆う芯材(トゥボックス)について
▶︎これについては、靴の形状を保持する以外に、つま先の保護といった役割があります。
例えば、工場等で仕事をされている方は、安全靴といったものを履きす。安全靴は、何百kgのものが落ちても大丈夫なように、このトゥボックスがめちゃくちゃ硬いです。
しかし、つま先部分については、歩くときに指が動きやすいようにスペースを確保していますので、フィッティングという意味では特に硬さは必要ありません。
そのため、個人的には普段の生活ではつま先部分の芯材は特に無くても良いかなと思います。
※外反母趾の方などは、むしろ芯材があることで指を圧迫し、痛みが出ることがあります。
そのため、外反母趾が強い方は、トゥボックスがないものを選んだ方が無難かと思います。
チェックの方法としてはいたって簡単で、お店にある靴の踵部分、側方部分、つま先部分をそれぞれ触ってみて下さい。
この部分に硬さがあれば、しっかりした芯材を使用している証拠です。
つま先部分については、普段履きならなくても大丈夫かなと思いますが、踵、側方部分は硬さがあるものを選んだ方が良いかと思います。
②靴底の強度が極端に弱い(シャンクがない)
まず、靴底の中心付近には最も硬い材質である〝シャンク〝があります。
シャンクは、靴を構成する上での大黒柱のようなものだと考えて下さい。
シャンクには様々な素材が使われていますが、一番硬さが必要なものなので、鉄材などが使用されることが多いです。
シャンクが下図のような位置にあります。
この位置を足の骨の部分に当てはめるとこの辺になります。
この部分は足根骨と呼ばれ、可動性はわずかにしかなりません。むしろ過度に動いてしまうと、足の変形につながってしまうので、この部分は靴も硬い必要があります。
そのため、上の位置にシャンクがあり、なおかつ靴底も適度な硬さがあると、足の変形を予防出来るようになります。
また、この部分の素材が柔らか過ぎると、立つときのバランスも悪くなります。
誰でもやらかいマット上などで立つとバランスを崩しますよね。
それと同じことが、靴の中でも起きていると考えて下さい。
※余談ですが、ウエイトリフティングの選手なども靴底は硬いものを選択することが多いみたいです。
柔らかい素材だと、地面からの力(床反力)がしっかり下肢→体幹→上肢に波及しないので、自然とそうしているのだと思います。
なので、柔らかい靴だと腕などにも力が入りにくいということですね!!
力仕事の方や介護職の方など、靴を選ぶ時はお気をつけください。
【腰痛予防】動きやすい介護靴の選び方については、こちら↓
今回は以上とさせて頂きます。
最後までお読み頂きありがとうございました😊
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