こんにちは、足と靴の専門理学療法士tajaxです。
今回は、扁平足・外反扁平足の靴選びについて、ピンポイントでお伝えしていきます。
全般的な足に良い靴の選び方について知りたい方は、
【足の変形まとめ】
をご覧ください。
●記事の信頼性
▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:6年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本とした知識・経験があります。
▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝えできます。
●このブログをみて得られるメリット
▶︎外反扁平足のセルフチェック方法が分かる
▶︎扁平足・外反扁平足の方は、どんな靴が良くないか理解出来る。
▶︎明日から靴選びに活かせる
目次
●扁平足・外反扁平足って何?
●扁平足・外反扁平足のセルフチェック
●扁平足・外反扁平足に悪い靴の特徴5選
①簡単に捻れる靴
②ウエストラインが細い靴
③履き口が大き過ぎる靴
④カカト部分がない、もしくは柔らかい靴
⑤靴底がハの字になっている靴
●外反扁平足になると膝も痛くなる?
●最後に
●扁平足・外反扁平足って何?
▶︎扁平足は、いわゆる土踏まずが低くなっている状態で、ひどい場合だと地面に完全に土踏まずが接地します。
▶︎外反扁平足は、扁平足に加えて、カカトの骨の傾きがある状態をいいます。
外反扁平足は聞きなれないかと思いますが、実は日本人の多くはこの〝外反扁平足〝になっています。
次に、自分が外反扁平足なのかのセルフチェックをお伝えします。
●外反扁平足のセルフチェック
▶︎チェックの方法はとても簡単です。
足周りがしっかり見えるようにズボンをまくってし、後ろから状態を確認します。
(1人で確認する場合は、スマホカメラのタイマーとかで、撮影してみて下さい。)
⬆︎上図のように、カカトがハの字に傾いていたら、外反扁平足です。
やってみるとわかるかと思いますが、かなりの人がこれに引っかかります。
本当に日本人は外反扁平足が多いのです。
※そもそも自分は扁平足なのかのチェックですが、どれくらい土踏まずが落ち込んでいるかという事が基準になります。
しかし、これについては計算方法もめんどくさい上に、完全に統一した指標がないので、今回の記事では書きません。
参考文献:正常足と扁平足を区別するためのNavicular Index
⬆︎かなり専門的ですが、興味のある方は一読下さい。
まあ、土踏まずが地面についていたら、完全に扁平足と思って頂いて大丈夫です。
●扁平足・外反扁平足に悪い靴の特徴5選
▶︎単純に、変形が酷くなってしまう靴が悪い靴だと言えます。
▶︎世間的にはほとんど知られていませんが、これらの靴を履くと、逆に足がどんどん悪くなる可能性が高いですので、注意して下さい。
では、実際に悪い靴の例を挙げていきます。
①簡単に捻れる靴
⬆︎簡単に捻れる靴は、靴底・革部分が柔らか過ぎるので、足の変形を止められません。結果、履けば履くほど足が変形します。
②ウエストラインが細い靴
⬆︎これもあまり知られていませんが、図にあるウエストラインと呼ばれる箇所が細いと、足が内側に傾いて変形を促します。
③履き口が大き過ぎる靴
⬆︎履き口が大きいと、足を入れやすいですが、その反面カカト周りの固定性が失われます。
カカトの固定性がなくなると、変形を止められないので、良くないです。
④カカト部分がない、もしくは柔らかい靴
⬆︎③と同様で、カカト周りのしっかりしていないため、足は変形したままになります。
⑤靴底がハの字になっている靴
⬆︎これについては、一見足のサポートがしっかりしていると思われる方が多いと思いますが、実はそうではありません。
上図の隙間の箇所に土踏まずが落ち込んでいくので、結果的に下の靴底は意味がなくなってしまいます。
●外反扁平足になると膝も痛くなる?
外反扁平足の方は、O脚になる可能性が高くなります。
O脚って結局多くの人がなっているから、別に大丈夫なんじゃないかと思うかもしれませんが、本当は結構深刻な状態です。
O脚が進行していくと、最終的には下のような状態になります。
⬆︎の状態になると、膝関節が潰れて、激しい痛みを伴うようになり、結果人工の関節に変える手術をしたりします。
※私は病院で、高齢者でこのような膝の方に幾度となく出会いました。(本当に毎日会っているんじゃないかというくらい。笑)
外反扁平足を放置していると、本当に⬆︎に挙げたような膝になったりもしますので、自分が外反扁平足だと分かった方は、特に靴選びには注意して下さい。
●最後に
今回は、普段靴・運動靴を履いた場合を想定して書きましたが、場面によってはパンプス・ヒール靴を履かないといけない時も多々あるかと思います。
今後、様々なシーン別での靴選びについても記載していきたいと思いますので、その際はまたよろしくお願い致します。
また、他の変形についても合併していることが多々ありますので、こちらも合わせてご覧下さい。
開帳足について
外反母趾・内反小趾について
この記事は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございました😊
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