こんにちは、足と靴について研究中の理学療法士tajaxです。
今回は、理学療法学科の学生さん向けに、臨床実習が上手くいく考え方についてお伝えします。
●この記事の信頼性
▶︎記事を書いている私は、現在病院で勤務している理学療法士です。
▶︎まだ6年目のため経験不足ではありますが、定期的にバイザーとして学生さんの指導を行っています。
●このブログをみて得られるメリット
① つらい実習についての考え方が変わります
②考え方を変えるだけで、実習が簡単になります。
目次
・結論:明日から自分が担当したらどうするのか?を常に考える。
・RPTとPTSの意識の違い
・バイザーは自分が学生の頃を忘れている
・嘘でもいいから自分に暗示をかける
・「明日から自分が担当したらどうするか?」の効果
・これ1つ意識するだけで大丈夫!!
・結論:明日から自分が担当したらどうするか?を常に考える。
▶︎結論からいいますと、
明日から自分が担当(実際にリハビリ)したらどうするのか?
を実習中常に考えていきましょう。
これについては、
見学実習
検査・測定実習
評価実習
治療実習
どれでも当てはまります。
これを聴くと
実際に働いている理学療法士だと
「当たり前のことじゃん」
と考えると思いますが、
学生さんだと、
「まだ学生だから、そんな先のこと考えて出来ない」
「検査やレジュメで精一杯だ」
と考える方が大半だと思います。
このように、どうしても勤務地のPTと学生さんでは、そこの意識の差に大きな違いが出ます。
ではなぜ、このような差が出てきてしまうのでしょうか?
・RPTとPTSの意識の違い
▶︎当たり前のことですが、
RPTは担当患者がつくので、「自分が努力しないと患者さんが良くならない 」という思考に強制的になります。
一方学生さんは、「自分が努力しても、直接患者さんが良くなることはない」と考えます。
▶︎ある意味、学生さんのような思考になるのも当たり前だと思います。
なぜなら、学生の頃に担当患者さんがついても、実際にリハビリするのはバイザーの先生だからです。
▶︎しかし、この意識の大きな違いが、
実習指導者との摩擦を生み、実習自体が円滑にいかなくなる主因になります。
・バイザーは自分が学生の頃を忘れている
▶︎バイザーは身勝手な生き物だと思います。(私も含めて。笑)
大半の人が、自分が学生の頃のマインドを忘れているので、
現在の自分のモチベーションと 学生さんのモチベーションを比較しがちになります。
▶︎しかし、ほとんどのバイザーは
学生の時は
「早く実習終わらないかな」
「眠れてないから見学集中出来ないな」
などと考えていた人がほとんどだと思います。
学生の頃から、
「実習が楽しくて仕方がない」
「もっと先生に手技を教えてもらいたい」
と、常に考えていた人は、極わずかだと思います。
(私の周りだけだったらすみません。笑)
▶︎つまり、バイザーも学生の頃は、そんなにモチベーションが高くはなかったと言うことです。
しかし、大半のバイザーはそれを忘れているので、
学生さんに対して様々な角度から質問を投げかけ、
「この患者さんはどうすれば良くなると思うか」
ということを問い続けるのです。
・嘘でもいいから自分に暗示をかける
▶︎かといっても、学生がいきなり明日から1人でリハビリを担当するなんて、イメージすらつきにくいと思います。
ましてや検査・測定実習や評価実習のときだと尚更だと思います。
ただ、私自身評価実習のときにバイザーの先生から、明日からいきなり患者さんのリハビリを
1人でするように言われたことがあります。
それまでは、ただ漠然と見学をしていましたが、それを言われてから見学対する姿勢が良くなり、とにかく疑問点を質問しまくるようになりました。
▶︎評価実習でしたが、本当に翌日には1人でリハビリをするようになりまして、1週間くらいそれが続きました。(たぶん今はダメです。笑)
本当に学生の自分がやっていいのか疑問はありましたが、その貴重な経験をした後は、
「明日から自分がこの人を担当するんだ」ということを自分に言い聞かせてその後も実習に挑むように徹底しました。
▶︎そうすると、常に暗示をかけているだけで、以下の変化が生まれました。
・「明日から自分が担当したらどうするか?」の効果
▶︎このようなマインドで実習をしていると、以下の変化が期待できます。
①担当患者さんについての情報収集が丁寧になる。
▶︎患者さんを無事退院させないといけないので、家の環境聴取など、細かい部分をしっかり収集するようになります。
②バイザーへ質問したいことが倍増する
この状態で実習をすると、
「簡単な質問過ぎて怒られるかな」
「あんまり理解してないけど、だいたいでいいか」
などの考えがなくなり、積極的に質問をするようになります。
積極的に質問する=モチベーションが有る
とも判断されやすいので、それだけでバイザーからの心象もめちゃくちゃ良くなります
③治療実習以外でも、プログラム立案までのプロセスを自然に考えるようになる。
▶︎本来なら評価をしてから問題点を抽出し、その後に初めてプログラムを考えます。
しかし、▶︎明日からリハビリをしないといけないので、
「バイザーの先生がやっているプログラムから、なぜそれを行なっているのかという逆の発想が生まれます。
この発想になると、どういうやり方をしたらいいのか細かく見るようになるので、見学の質も向上します。
④自分で進んで自己学習をするようになる
▶︎明日リハビリをする上で、どうしても分からない部分は自然と調べるようになるので、
バイザーに言われて勉強する
から▶︎本来の自己学習の形に変わります。
⬆︎ざっと挙げてもこれくらいたくさんのメリットがあります。
なぜこの変化が生まれるかというと、
明日から1人でリハビリしないといけないという責任感からです。
▶︎この責任感がバイザーと学生さんの意識の差を縮めることになるので、良い変化ばかりですね。
・これ1つ意識するだけで大丈夫!!
▶︎やることは至ってシンプルで、
「明日から自分が担当したらどうするか」
これを常に意識するのみです。
これを意識するだけで、実習における様々な問題が勝手に解決します。
簡単なので、学生さんは是非実践してみて下さい!
これで終わります。最後までお読み頂きありがとうございました😊
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