こんにちは!今回は、ストレートネックについて記載していきます!!
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○管理人プロフィール
▶足と靴専門の理学療法士。理学療法士になる前に、足と靴の専門学校にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は比較的豊富です。
▶実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝え出来ます。(ニーズがあるのかは不明)
目次
・ストレートネックとは?
・ストレートネックのデメリット
脳血流
肩こり
自律神経
・ストレートネックの治し方
・簡単トレーニング
・まとめ
・ストレートネックとは?
▶ストレートネックとは、正常な首の骨がS字のようにカーブしているのに対し、首の骨が真っすぐ(ストレート)になってしまった状態を言います。
↑正常な頸部の湾曲
↑ストレートネック
▶ストレートネックは、スマートフォンの普及によってうつむく姿勢が増えたことにより急激に注目されるようになりました。
【引用】日本人成人病予防協会
▶程度の差はあれど、日本人の大半がすでにストレートネックになっていると言っても過言ではないと思います。
▶では、ストレートネックになると具体的に何が良くないのでしょうか?
・ストレートネックのデメリット
▶ストレートネックになると、下記のような症状が出てきます。
・肩こり、首こり
・頭痛
・頭がスッキリしない
・手のしびれ
・手の冷感
・手足のむくみ
・動悸
・全身倦怠感
などなど、挙げるとキリがないほど、たくさんの症状が出てきます!
これらの症状は、主に
・頭部の重量によるメカニカルストレス
・頸部周囲の神経圧迫
・頸部周囲の血管圧迫
↑このあたりが原因で生じます。
・頭部の重量によるメカニカルストレス
▶頭部は、身体全体の10%程度の重さがあるといわれています。
例えば、50kgの人であれば5㎏
80kの人であれば8kg
といった感じですね! けっこう重いですね。
▶これくらいの重さを細い首で支えることになるので、どうしても『首や肩まわりにストレス』がかかります。
▶特に、ストレートネックであれば、重い頭部が前にくるので、いわゆる『首こり、肩こり』が生じる部位にストレスがかかります。
↑正常な湾曲であれば、頸椎の真下に負荷がかかるので、大きな負担にはなりません。
また、ストレートネックになると
『縮む筋肉』と『伸ばされる筋肉』がでてきます。
▶筋肉は縮んでいても、伸びていても正常には力が発揮出来ません。
▶特に『伸ばされる筋肉』は血流量が低下し、老廃物も溜まりやすくなるため、より肩こり・首こりを助長してしまいます。
※ストレートネックで伸ばされる筋肉、縮む筋肉について詳しく書いた記事はこちら↓
・頸部周囲の神経圧迫
▶頸部周囲には、
・舌下神経
・迷走神経
・舌咽神経
・頸神経叢
・腕神経叢
などの神経が走行しています。
▶頸神経叢、腕神経叢は、腕の筋肉を支配する神経が集合しているため、圧迫されると腕のシビれなどが生じます。
▶また、迷走神経は、リラックスするときに働く『副交感神経』としての役割があって、内臓の感覚なども支配しています。
↑ストレートネックになると、頸部周囲の神経を圧迫する可能性が高くなるので、結果的に副交感神経が上手く働かなくなる要因にもなり得ます。
・脳血流量の低下
▶頸部周囲には、
・総頚動脈
・椎骨動脈
・鎖骨下動脈
などの血管が存在します。
・鎖骨下動脈などが圧迫されると、手の血流が不足して『手の冷感』が生じることになります。
・また、総頚動脈は顔面や頭皮に血流を流しているので、総頚動動脈が圧迫されるとハゲになりやすいです(;_;)
・椎骨動脈は、脳全体へ血液を送る動脈です。脳は、常に大量の酸素を消費している器官なので、血管が圧迫されると様々な症状が起こります。
(脳は酸素消費量全体の20~25%を消費)
▶脳の細胞が酸素不足で慢性疲労していると記憶力や集中力にも影響が出てくるので物忘れが多くなったり集中力がなくなったりします。
↑このように、首にはとても大切な神経、血管が存在しているので、ストレートネックなどでそれらが軽く圧迫されるだけで、様々な不調が生じます。
▶ストレートネックに対して、
『何となく姿勢が悪いだけ』
と捉えるよりも、
『いろんな不調が生じるから危険』
と、危機感を持った方が良いかもしれません。
・ストレートネックの治し方
▶ストレートネックの治療には、
・ストレッチ
・頸部の体操
・姿勢矯正
・物理療法
・内服薬(痛み止めなど)
などがあります。
・物理療法とは、いわゆる超音波療法や電気刺激といった『機械を使用した治療』です。
▶頸部周囲の筋肉に対して使用することで、筋肉の緊張を軽減させることが目的になります。
▶筋肉の緊張を和らげることで、結果的に神経や血管が圧迫されるとということも解決される場合があります。
次の項目では、ストレートネックを解消するための『ストレッチ』『首の体操』『姿勢改善』について記載していきます。
・簡単トレーニング
▶ここで、ストレートネックのメカニズムについておさらいきていきます。
①長時間のスマホ、パソコンなどによる不良姿勢
↓
②頭部が前方にくることで各筋肉へのストレス増加
↓
③長期間の筋のストレスにより、筋硬結(筋が固くなる)や過緊張が生じる
↓
④筋肉が神経、血管を圧迫し、各症状が出てくる。
▶こんな感じになります。
いわゆる物理療法は、③に対するアプローチになります。
①不良姿勢 ②頭部が前に出る
↑この2点については、
・ストレッチ
・頸部の体操
・姿勢改善:普段の姿勢を改善すること
これらで改善していく必要があります。
・ストレッチ
▶まずは、ストレートネックにより『縮んでいる筋肉』をストレッチしていきます。
①両手で後頭部を持ちます。
②息を吐きながら、ゆっくり頭を曲げていきます。
③20秒程度キープします。
※顎を引いた状態で行います。
★伸ばされる筋肉
・後頭直筋(大、小)
・頭斜筋(上、下)
・頭半棘筋
④そのまま、頭を下げた状態で首を左右に曲げます。
⑤左右ともに20秒程度キープします。
★伸ばされる筋肉
・僧帽筋上部線維(頭部付近)
※首の筋肉はデリケートなので、ストレッチは軽めに行います。
【顎引き運動】
▶縮んでいる筋肉をストレッチしたら、今度は『伸びている筋肉をトレーニング』します。
①両手を後頭部に置きます。
②両手を押しながら、顎を引きます。
③ゆっくり10回×3セット
★トレーニングされる筋肉
・板状筋
・頭最長筋
・頸半棘筋
【首の側屈運動】
①顎を引いた状態をそのまま保ちます。
②ゆっくり横に首を傾けます
③左右10回×3セット
★トレーニングされる筋肉
・胸鎖乳突筋
・板状筋
・頭最長筋
・頸半棘筋
【首の回旋運動】
①顎を引いた状態をそのまま保ちます。
②ゆっくり首を回します
③左右10回×3セット
★トレーニングされる筋肉
・胸鎖乳突筋
・板状筋
・頭最長筋
・頸半棘筋
【肩すくめ運動】
①顎を引いた状態でそのまま保ちます。
②両手を背中で組みます。
③顎を引きながら、肩をすくめます。
④10回×3セット行います。
★トレーニングされる筋肉
・僧帽筋上部線維
・板状筋
・頭最長筋
・頸半棘筋
・姿勢改善
▶最後は、スマホやパソコンを利用するときの姿勢について、お伝えしていきます!!
スマホを使用していて、良くある姿勢はこんな感じですね↓
これだと、どうしても頸部に負担がかかってしまうのでNGです。
首に負担がかからないようにするには、
①背筋を伸ばす。
②スマートフォンを出来るだけ上に挙げる
↑これらが大切になってきます。
ただ、この姿勢を常に維持するのは正直かなりキツイですよね。
そのため、ある程度『姿勢が良くなりやすい環境』を整える必要があります。
まずは、椅子と机の位置関係です。
例えば、机が低かったりすると、どれだけ姿勢を良くしようとしても、環境のせいで不可能になります。
良い位置関係はこんな感じです↓
・股関節が80度程度になるように椅子の高さを設定
・机は、目線が画面をみたときに出来るだけ前方を向いている高さに設定
※股関節は90度以上曲げてしまうと、身体の構造上どうしても背筋が曲がってしまいます。
そのため、80°くらいが理想的です。
椅子は高さ調節があるものが多いですが、机についてはなかなか少ないですよね。
高さ調節が出来る机は以下の商品を参照下さい↓
↑安いけど、ちょっとだけ高さ調節が難しそうな感じ。 |
↑ワンタッチで簡単に高さ調節できます! |
↑電動で高さを変えられる優れもの |
※上述したのは一般的な方法ですが、もともとの姿勢が悪いとなかなかすぐには意識的に改善出来ません。
普段の座っている姿勢や、立っている姿勢を治したい方は下記の記事も参照下さい↓
・まとめ
以上、今回はストレートネックについて記載しました!!
ストレートネックが治ると、様々な症状が良くなるので、ぜひ試してみてください!
今回はこれで終わります。最後までお読み頂きありがとうございました!😁
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