形がちょっと変になってる気もするし・・・。
足の変形ってどんなものがあるんだろうかな?
なんか子供の足もちょっと変形してきているような・・・
↑こんな方に向けて、今回は足の変形の種類についてまとめていきます!
○管理人プロフィール
▶足と靴専門の理学療法士(10年目)。新人教育担当。理学療法士になる前に、足と靴の専門学校にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は比較的豊富です。
▶実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝え出来ます。
・足の変形まとめ
▶足の変形と一口に言っても、様々なものがあります。
今回は、特に高頻度で生じる変形についてまとめていきます!
【足指の変形】
・外反母指
・内反小指
・巻き爪
・ハンマートゥ
・クロウトゥ
【付け根の変形】
・開帳足
【足首の変形】
・扁平足
・外反扁平足
【足指の変形】
●外反母趾、内反小趾
▶外反母趾については、世間でも良く知られている変形かと思います。
▶また、内反小趾については、あまり聞きなれない言葉とは思いますが、これもメカニズムとしては外反母趾と同じような感じです。
⬆︎のように外反母趾では親指が内側に、
内反小趾についても、これ同じく小指が内側になるように変形しています。
いずれも変形が強くなると、それぞれ付け根部分に痛みが生じます。
また、足の指が動きにくくなりますので、歩行スピードもかなり落ちます。運動能力もちろん低下すると言うことですね。
※外反母趾・内反小趾について詳しくはこちら↓
●外反母趾・内反小趾になりやすい靴の特徴5選はこちら↓
●巻き爪
▶︎名前の通り、⬆︎のように爪が内側に巻いた状態のものを指します。
▶︎原因としては、浮き指や足指の変形などで、子供だと爪が薄いことでも巻き爪になります。
▶︎浮き指や足指の変形が生じると、床からの圧力が指にかかりにくくなり、爪は徐々に丸くなってしまいます。
▶︎つまり、足指にしっかり圧をかけて歩行出来ていたら、巻き爪のリスクを減らせます。
●ハンマートゥ
▶足指がZ状に変形した状態です。
▶ここまでの変形になると、外反母趾や巻き爪を合併している人が多いです。
●クロウトゥ
▶ハンマートゥから、さらに末節の関節が曲がった状態をいいます。
※指の変形は、酷くなると近隣の指に重なるように変形する場合があり、その際には特に靴選びに注意が必要です。
※巻き爪、ハンマートゥ等に悪い靴の特徴5選はこちら↓
【付け根の変形】
●開張足
これは聞きなれない言葉かと思いますが、
下図にある横アーチと言われる部分が低下すると、開張足という変形がおこります。
この部分のアーチが低下すると、歩いている時に指の付け根部分が圧迫され、痛みを生じます。
※開帳足になりやすい靴の特徴5選はこちら↓
また、開張足になると、指周囲の神経を圧迫し、モートン病という別の病気を合併する場合があります。
神経の圧迫が長期になると、圧迫により生じていた神経性の痛みや痺れ、感覚障害などが残存しますので、本当に厄介です。
【足首の変形】
●扁平足
これは皆さんよくご存知かと思います。
⬆︎このように内側にあるアーチが過度に低下することによって、いわゆる土踏まずが床に当たるようになります。
実は扁平足自体は、運動機能を著しく下げるといったことはありません。
扁平足の方と健常者で歩く様子を研究したところ、歩いていて前に進む力については、特に変化はなかったそうです。
引用「https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/33/2/33_327/_pdf/-char/ja
しかし、内側のアーチが低下することで、シンスプリントや、外反膝(X脚)というような疾患を合併する場合がありますので、注意が必要です。
⬆︎この疾患は、部活に入ったばかりの学生さんがなりやすく、スネの内側あたりに痛みを生じます。(扁平足の方は余計になりやすいです)
⬆︎これについては、日本人は比較的少ないですが、この状態になると特に膝の外側にストレスがかかり、痛みが生じます。
▶︎扁平足のかたは、⬆︎の状態になりやすいので注意が必要です。
●外反扁平足
扁平足とは名前が近いですが、この変形の方がかなりタチが悪いです。
扁平足と同じく内側のアーチは低下するのですが、反対にある外側のアーチの低下も著明です。
それもあり、図のように後ろから見たら足が
ハの字に変形してしまいます。
この状態になると、外くるぶしの下あたりにストレスがかかりやすくなり痛みが出やすいです。
また、足の変形に付随して膝も変形しやすく、特に内反膝(O脚)といった状態になりやすくなります。
⬆︎これは日本人にかなり多い膝の状態で、この状態が長年続くと本当に厄介です。
私は普段理学療法士として、病院でリハビリを行なっているのですが、この膝の方は本当に多いです。
この状態になると、普段の生活で膝の内側に痛みが出てきて、最終的には歩くことも困難になります。
結果、膝を人工の関節に取り替えたりといった
手術が必要になります。
外反扁平足は、この膝の状態にとても密接に関わっていますので、とても怖い状態です。
※扁平足・外反扁平足について詳しくはこちら↓
●扁平足になりやすい靴の特徴5選についてはこちら↓
・どうやったら治るの?
▶足の変形になってしまった場合の対処法はこれらが挙げられます。
・手術療法
・運動療法
・インソール療法
・靴を選び治す
それぞれ、詳しくお伝えしていきます。
・手術療法
▶これについては、手術に該当するほど変形が高度な方は少ないと思われます。
▶指の変形が高度であり、痛みで歩けない方などについては、場合によっては整形外科を受診した際に勧められる可能性はあります。
※下記の記事にあるような変形があるお子様などについては、気づいたらすぐに受診することをオススメします↓
●受診が必要な子供の足の変形5選【こんな時は病院へ】
・運動療法
▶足の変形は、運動によってある程度予防することが出来ます。
▶実際に、筋力が保たれている利き足よりも、非利き足の方が変形が強い人が多いです。
▶特に足指の体操が大切なので、下記の記事も併せてお読みください↓
●足のアーチを作る足指トレーニングについて!【筋肉を鍛えて足の変形を予防・改善】
・インソール療法
▶インソールとは、靴の中に入れる中敷のことです。
▶足の裏に凹凸があるものは、足の変形を予防する効果があります。(ものによっては、むしろ悪くなる場合もあるほど、効果に違いが出ます。)
●インソールの効果についてはこちら↓
足と靴専門の理学療法士考案のインソール
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・靴選びを変える
▶最後は靴選びについてです。
▶実は、これがかなり重要な内容になります。
▶靴選び方を間違えると、たったそれだけで足の変形がどんどん進行していきます。
▶逆に、靴選びさえしっかりしていれば、足の変形を予防することが出来るので、しっかり把握しておきたい内容になります。
靴選びのポイントは、
①足が変形しにくい靴を選ぶ
②サイズ選びを間違えない
③履き方を間違えない
↑上記の3点になります。
①足が変形しにくい靴についてはこちらを参照ください↓
【足に良い靴のチェックポイント10選】
②サイズ選びについては下記を参照ください↓
【靴のサイズの選び方5選】
③靴の履き方については、下記を参照ください↓
【日本人の99%がやってない】正しい靴の履き方
・結語
▶以上、今回は足の変形の種類やそれについての対処法についてまとめました!
▶今回ご紹介した足の変形は、少なからずほとんどの人が生じている可能性が高いので、もし痛みが気になる方などは整形外科を受診してみてください!
これで終わります。最後までお読みいただきありがとうございました!
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